デバッグのやり方

デバッグのやり方を5ステップで解説|再現・切り分け・ログ・確認のコツ

デバッグのやり方 5ステップ

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著者:転すけ(元デバッグバイト / 現ITフリーランス) | プロフィール
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「デバッグって、結局なにから手をつければいいの?」と感じるのは普通です。デバッグはセンスよりも、順番と記録で安定します。

この記事では、初心者でもそのまま真似できるように、デバッグのやり方を5ステップで解説します。

  • 再現できない
  • 切り分けできない
  • 証拠が残せない

こうした詰まりも、分岐や具体例で先回りして解消します。

さらに、現場で使えるチェックリストと、コピペOKのバグ報告テンプレも載せました。必要なところだけでも持ち帰ってください。

転すけ

こんにちは、転すけです。

元々は年収230万円のデバッグバイトで、将来に強い不安を抱えていました。 そこから「戦い方」を変えたことで、年収420万円(190万UP)の正社員QAエンジニアへ転職することに成功。

その後、QAマネージャーやゲームプランナーを経て、現在はITフリーランスとして活動しています。

このブログでは、過去の私と同じように悩む方へ、精神論ではない「市場価値を上げて確実に稼ぐためのルート」を発信しています。

デバッグのやり方【結論:5ステップ】

デバッグのやり方 5ステップ 全体像

この見出しでわかること:結局、何をどんな順番でやればいいか

迷ったら、この順番に戻ればOKです。デバッグの基本は次の5ステップです。

5ステップの全体像

  1. 情報を集める(環境・条件・証拠)
  2. 再現させる(最小再現手順を作る)
  3. 切り分ける(変数は1つずつ)
  4. 証拠を集めて原因仮説を立てる(ログ・差分)
  5. 修正確認と再発防止(回帰テスト・テストケース化)

ここで大事なのは、いきなり原因を当てにいかないことです。まずは「同じ状態を作る」「条件を減らす」「根拠を残す」。この3つだけ意識すると、急にブレが減ります。

初心者がつまずくポイント

デバッグで詰まりやすいのは、だいたいこの3つです。

  • 再現できない(条件が曖昧で、同じ状態を作れない)
  • 切り分けができない(原因を当てに行って迷子になる)
  • 証拠が残っていない(ログやスクショがなく、確認が長引く)

この記事は、この3つを潰す前提で進めます。

ステップ0:デバッグ前に集める情報

この見出しでわかること:後戻りしない準備の仕方

デバッグは準備で8割決まります。情報が不足していると、手順が正しくても「確認が戻る」ので詰みやすいです。
先に必要情報を揃えるほど、やり取りの往復が減って早く前に進めます。

最低限そろえる項目

まずはこれだけ揃えましょう(多くなくてOKです)。

  • 発生環境:端末、OS、ブラウザ/アプリ、バージョン
  • 発生条件:どの画面で、どの操作をしたら起きるか
  • 発生頻度:毎回 / たまに(可能なら何回に1回)
  • 期待結果:本来どうなるべきか
  • 実際の結果:実際にどうなったか(エラー文があればそのまま)

補足として、次の要素も効くことがあります。

  • アカウント状態:新規/既存、権限、地域/言語
  • 時間帯/負荷:混雑時だけ、深夜だけなど

スクショ/動画/ログのコツ

「証拠」は、後からあなたを助けます。

  • スクショ:エラー表示、入力値、時間帯が分かるように
  • 動画:手順が長い・再現が不安定なときに強い
  • ログ:可能ならコピーして貼れる形で(スクショより検索しやすい)

スクショを撮るときは「状況が分かる」ことが重要です。入力値が見えない、画面名が分からない、時刻がない、だと後でまた聞かれます。

コピペOK 情報収集テンプレ 最低限版

以下は、そのまま貼って埋められる最低限テンプレです。チケットやチャットにコピペして使ってください。

  • 発生環境:
  • 再現手順:
  • 期待結果:
  • 実際の結果:
  • 発生頻度:毎回 / たまに(割合が分かれば)
  • 添付:スクショ / 動画 / ログ
  • 補足:権限、データ状態、時間帯など

ここまで揃えば、次のステップ「再現」と「切り分け」が一気にラクになります。

ステップ1:まず再現させる

この見出しでわかること:再現できない問題を、再現できる形にする

再現できない不具合は、原因が追えません。まずは再現手順を最小化して、誰が見ても同じ操作ができる形に整えます。
最小化のコツは「余計な操作を削る」「番号で書く」「条件を明記する」の3つです。

最小再現手順の作り方

ポイントは「余計な操作を削る」ことです。

  • 画面遷移や入力を、必要最小限にする
  • 操作を番号で書き出す(1、2、3…)
  • 途中に条件があるなら明記(ログイン状態、権限、特定データなど)

例:

  1. A画面を開く
  2. Bボタンを押す
  3. Cに「123」を入力して送信
  4. エラーが表示される

この形まで落とせると、確認・共有が一気にラクになります。

良い例と悪い例:例1 入力で落ちる

悪い例:曖昧で、再現条件が作れません。

  • 会員登録でエラーになります
  • たぶん名前を入れたあたりです

これだと、どの画面で、何を入力して、どんなエラーなのかが分からず「確認が戻る」典型です。

良い例:最小再現で、誰でも追えます。

  • 前提:ログイン不要、会員登録画面
  • 再現手順:
  1. 会員登録画面を開く
  2. 氏名に「テスト」を入力
  3. メールに「test@example.com」を入力
  4. パスワードに「aaaa1111」を入力
  5. 送信を押す
  • 期待結果:登録が完了する
  • 実際の結果:入力欄の下にエラー表示、登録できない
  • 補足:氏名を英字にすると登録できる

この形なら「日本語入力が条件かも」という切り分けに直結します。

良い例と悪い例:例2 画面遷移で止まる

悪い例:操作の粒度が粗く、発生条件が曖昧です。

  • 一覧から詳細に行くと固まります
  • たまにです

良い例:前提と頻度を入れて、条件を揃えます。

  • 前提:ログイン済み、一般ユーザー権限
  • 再現手順:
  1. 商品一覧を開く
  2. 検索欄に「A」を入力して検索
  3. 先頭の商品をクリック
  4. 詳細画面が表示されず、読み込みが止まる
  • 発生頻度:10回中3回
  • 補足:Wi-Fiでは起きやすく、4Gでは起きにくい

再現が不安定な不具合ほど、頻度と前提が効きます。「たまに」を「10回中3回」まで落とせるだけで調査の進み方が変わります。

再現しない時の分岐

再現しないときは「再現できない=問題がない」ではなく、条件が揃っていないことが多いです。

疑う順番はこの辺りが鉄板です。

  • 環境:端末/OS/ブラウザが違う、バージョン差
  • 通信:Wi-Fi/4G、VPN、速度低下
  • アカウント:権限、状態(新規/既存)、地域/言語
  • データ:入力値の違い、既存データの有無

ここまでが「再現」です。次に、原因を当てにいかず絞り込む「切り分け」に入ります。

ステップ2:原因を切り分ける

この見出しでわかること:原因を当てに行かず、絞り込む方法

切り分けのコツはシンプルです。変数を1つずつ変えて、結果を比べる。これだけで迷子になりません。

「原因っぽいところを全部試す」より、順番を守って潰す方が結果的に早いです。なぜなら、条件を増やすほど「何が効いたのか」が分からなくなるからです。

切り分けの基本ルール

  • 一度に複数の条件を変えない(原因が分からなくなる)
  • 試したことをメモする(同じ検証を繰り返さない)
  • 結果は「再現した/しない」だけでOK(まずは0/1で判断)

切り分け項目チェックリスト

よく使う切り分け軸はこの辺りです。

  • 端末(PC/スマホ、機種)
  • OS(Windows/Mac、iOS/Android、バージョン)
  • ブラウザ(Chrome/Safari/Edge、拡張機能)
  • 回線(Wi-Fi/4G、VPN)
  • アカウント(権限、状態、地域、言語)
  • データ(入力値、既存データ有無、文字種)
  • 手順(操作順、タイミング、連打など)

切り分けができる人は、現場で信頼されやすいです。
理由は簡単で、「原因が分からなくても、どこまで絞れたか」が共有できるからです。

切り分けの順番テンプレ

迷ったら次の順で潰してください。

  1. 環境(端末/OS/ブラウザ/バージョン)
  2. アカウント(権限/状態/地域/言語)
  3. データ(入力値/既存データ有無/文字種)
  4. 手順(操作順/タイミング/連打)

大きい前提が揃っていないと、細部を触っても前に進みません。まずは土台から潰すのがコツです。

切り分けの型ができると、QA/テスト案件で求められる水準も見えやすくなります。相場を先に見ておくと学び方の優先順位が決まります。

ステップ3:証拠を集めて原因仮説を立てる

この見出しでわかること:「たぶん」を「根拠」に変える

切り分けが進んだら、次は原因仮説を立てます。ここで必要なのが証拠です。証拠があると、開発側が見るべき場所がはっきりして、やり取りが短くなります。

証拠の種類

  • エラーログ、スタックトレース
  • ブラウザのコンソールログ
  • 通信ログ
  • 操作動画、スクショ
  • 発生条件の差分メモ(Aは起きる/Bは起きない)

仮説から検証の型

おすすめは、この型です。

  1. 仮説:○○が原因では?
  2. 根拠:□□の条件でだけ起きる/ログに△△が出る
  3. 検証:仮説が正しければ、××でも起きるはず
  4. 結果:起きた/起きない → 仮説を更新

「当てる」ではなく「確かめる」。この意識に変えるだけで、デバッグが安定します。

ログが取れない時の代替

ログが見られない、再現が不安定などでログが取れない時もあります。その場合は「次の切り分けに繋がる証拠」を残せばOKです。

  • スクショ:エラー文、入力値、時刻、画面名が分かる状態で撮る
  • 動画:タイミング差や連打など、文章で伝えにくい差分を残す
  • 差分メモ:起きる条件と起きない条件を並べて書く

差分メモの例:

  • 起きる:iOS 17 Safari、Wi-Fi、既存アカウント、入力値は全角
  • 起きない:Android Chrome、4G、新規アカウント、入力値は半角

ログがなくても、条件の差分が証拠になります。ここまで残っていれば、次に見るべき方向が絞れます。

ステップ4:修正できたか確認する

この見出しでわかること:直ったつもりを防ぐ

修正後の確認は、手戻りを防ぐ最後の砦です。「直ったか?」だけで終えると、別の条件で再発したり、周辺機能が壊れていたりします。

確認観点

最低限はこの3点です。

  • 再現手順で再確認:同じ手順で起きないか
  • 周辺影響の確認:関連する画面や機能が壊れていないか
  • 重要導線を優先:ログイン/課金/保存など、影響が大きい箇所から

回帰テストの最小セット

全部を網羅できない時でも、事故を減らせる最小セットがあります。

  • ログイン/ログアウト(セッション周り)
  • 保存/更新(登録・編集・削除)
  • 一覧/詳細(基本導線の遷移)
  • 通知/エラー表示(例外処理)
  • 課金/決済(該当するサービスなら最優先)

プロダクトによって優先度は変わりますが、まずは「ユーザーが困る導線」から見るのが基本です。

ステップ5:再発防止

この見出しでわかること:同じ不具合を繰り返さない仕組み

再発防止は、あなたの評価を上げる近道です。なぜなら「次回から起きない」を作れる人は、チームの工数を減らせるからです。

テスト観点の残し方

  • 再現条件をテストケースに追加する
  • 似た条件(文字種/境界値/権限)も観点として残す
  • チェックリスト化して、誰でも同じ確認ができる状態にする

例えば「全角で落ちた」なら、半角、絵文字、最大文字数、空欄など周辺観点も一緒に残すと、次の事故を減らしやすいです。

すぐ使える デバッグチェックリスト コピペOK

この見出しでわかること:現場で迷わない確認項目

  • 発生環境(端末/OS/ブラウザ/Ver)を記録した
  • 再現手順を最小化して番号で書ける
  • 変数を1つずつ変えて切り分けた
  • 証拠(ログ/スクショ/動画)を残した
  • 修正後に再現確認と回帰確認をした
  • 再発防止としてテスト観点を追加した

このチェックリストを満たしていれば、「次どうする?」で迷いにくくなります。

コピペOK バグ報告テンプレ 簡易版

この見出しでわかること:伝わる報告の型

  • 件名:○○で××ができない
  • 発生環境:端末 / OS / ブラウザ(or アプリ)/ バージョン
  • 再現手順:
  • 期待結果:
  • 実際の結果:(エラー文があればそのまま)
  • 発生頻度:毎回 / たまに(可能なら割合)
  • 添付:スクショ / 動画 / ログ
  • 補足:直前の操作、条件(権限・データなど)

バグ報告の書き方をもう少し詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてください。
バグ報告の書き方

よくある質問 FAQ

この見出しでわかること:よく詰まる所の解消

デバックは間違い 正しくはデバッグです

結論から言うと、「デバック」は誤記で、正しくは「デバッグ」です。
検索では誤記でも調べられることがあるため補足しましたが、本記事内の表記は以降「デバッグ」に統一します。

再現しないバグはどうする

再現しないときは、まず「条件が揃っていない」可能性を疑います。

  • 環境差(端末/OS/ブラウザ/Ver)
  • アカウント差(権限/状態/地域/言語)
  • データ差(入力値/既存データ有無)
  • タイミング差(連打、時間帯、通信)

それでも難しいときは、ログ/動画/差分メモのような証拠を優先して集めると、次の切り分けに繋がります。

どこまで調べればいい

現場で評価されるのは「原因断定」よりも、次の2つです。

  • 再現性のある手順がある(または条件の範囲が絞れている)
  • 切り分けの結果が共有できる(Aは起きる/Bは起きない)

まずは再現→切り分け→証拠まで揃えると、チームの意思決定が早くなります。

原因が特定できないときの報告はどう書く

原因が分からなくても、切り分け結果と証拠が揃っていれば、十分に価値のある報告になります。
ポイントは「原因」ではなく「どこまで絞れたか」を結論に置くことです。

例:

  • 結論:特定条件でのみ再現する
  • 切り分け:環境Aは再現/環境Bは非再現、入力値Xは再現/入力値Yは非再現
  • 証拠:スクショ、動画、差分メモ

この形で共有できると、開発側は次に見る場所を決めやすくなります。

デバッグとテストの違いが曖昧な方は、こちらもあわせてどうぞ。
デバッグとテストの違い

次の一歩 デバッグ経験を年収や単価に変える

この見出しでわかること:手順を武器にして、次の行動へ

デバッグのやり方が手順として身につくと、次にできることは2つです。

  • 経験者:「いまのスキルが、どのくらいの単価で評価されるか」を相場で確認する
  • 未経験寄り:「どの職種・ルートなら年収を伸ばせるか」を先に設計する

ここで迷って動けないと、せっかくの経験が現状維持のままになりがちです。今日の理解を、次の一歩に繋げましょう。

まとめ

  • デバッグはセンスではなく、再現→切り分け→証拠→確認→再発防止の手順で安定します。
  • 迷ったら、まずは「最小再現手順」と「変数を1つずつ」の2つに戻ればOKです。
  • 型が分かったら、次は案件相場(テクフリ) or キャリア設計(Tamesy)で、行動に繋げるのが一番早いです。

今動かないと、評価される相場や選択肢が見えないまま同じ悩みで詰まり続けることがあります。無料で相場と次の打ち手だけでも確認しておくと安心です。