アルバイト

ゲームデバッグのバイトで在宅は可能?テスター(デバッガー)のリモートワーク事情に言及。

デバッガーで在宅ワークは可能?
質問①

ゲームデバックのアルバイトに興味があるのですが、
在宅(リモート)でできる仕事はあるのでしょうか

今回はこの点についてお話をさせていただきます。

こんにちは、転すけ(てんすけ)です。

IT系のフリーランスを10年以上やっています。
デバッグからIT業界に入り、スマホアプリ開発を中心にキャリアアップを重ねてきました。
そのキャリアから培った経験を基に情報を発信しています。

<筆者の主な経歴>
ゲーム業界に憧れがあり、デバッグ業務からIT業界でのキャリアをスタート
↓
コンシューマーゲームのデバッグ
↓
ハードウェア関連のデバッグ
↓
モバイルアプリ関連のデバッグ
↓
QAマネージャー
↓
プランナー

ゲーム業界全体の在宅(リモート)事情

2020年のコロナ禍以降、
IT業界を中心に在宅(リモート)ワークが促進しましたが、
ゲーム業界も基本的にこの流れに沿う形で在宅(リモート)ワークを取り入れている企業が中心となっています。

今回はそのゲーム業界の中でもデバッグの仕事についての在宅状況についてお話をしていきますが、
デバッガー(テスター)の中でも「働き方」によって状況は大きく変わる実情があります。

特に、
「ゲーム会社で仕事をしている場合」
「デバッグ専門会社で仕事をしている場合」
で差があるため、
その点について以降で言及していきます。

ゲーム会社のデバッガーの在宅(リモート)状況

ゲーム会社=ゲームを自社開発している会社となります。

ゲーム会社のデバッガーの場合、
まず、従業員はその雇用形態(正社員、契約社員、アルバイト、業務委託、派遣・・等)に関わらず、
基本的にその会社の定めたルールに則って就業することとなるため、
会社が全社的に在宅(リモート)での業務を行う方針とした場合は、
デバッガーについてもそこに漏れずに在宅で仕事を行うことになります。

派遣契約などの場合については、
派遣元との契約条項の調整などで在宅ワークが開始できるまでに少し時間を要する場合もありますが、
基本的には在宅で対応できる方向に調整がなされます。

尚、この点は全雇用形態共通ですが、
会社が「在宅ワークを推奨しているが、出社も許可している」
という場合には、
本人の希望でどちらを選択することも可能(出社⇔在宅が柔軟に切り替え可能)となる場合もあります。

リモートワークに切り替えるにあたり、
必要となる機材周りですが、
PCやその他機材等は会社から持ち帰って使用することとなります。

普段PCモニターなどを使用している場合には、
会社から許可が出れば持ち帰ることも可能となる場合があります。

ただし、限定的に以下の場合のみ在宅とできない場合もあります。

・自宅にwifi環境がなく、会社からポケットwifiなどの貸し出しもできない場合

・作業の必需品である「マスト機材(ないと仕事にならない重要機材)」が、何らかの事情でどうしても持ち帰りできない場合

上記までの通りで、
ゲーム会社のデバッガーについては基本的に在宅ワークは可能である(限定的なケースを除いて)と言えます。

デバッグ専門会社のデバッガーの在宅(リモート)状況

デバッグ専門会社の場合、
まず多種多様な働き方を取り入れているという特徴がネックとなり、
在宅とできないケースが多くあります。

デバッグ専門会社での働き方等についてはこちらの記事でご紹介させていただきましたが、
その中で触れた「社内業務」「出向業務」という点が在宅可能か否かを大きく分けるポイントになるため、
その点について説明させていただきます。

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デバッグ専門会社内で業務している場合

デバッグ専門会社の社内で業務をしている場合、
まず機密の問題が一番の課題としてあります。

上記の記事でも説明の通り、
基本的にデバッグ専門会社は他社(ゲームを自社開発している会社)からテスト業務を請け負う形としていることが主です。

そのため、他社の機密を扱うという都合上、
信用にも関わるため、機密の取り扱いや外部への持ち出しはより慎重にならざるを得ないという実状があります。

この状況を踏まえて、
デバッグ専門会社内で業務をしていて在宅(リモート)ワークへの切り替えが許可される条件はかなり限られますが、
以下のような場合が主となります。

上記のような人員であることが最低限のボーダーラインですが、
場合によっては請負元(ゲーム開発会社)から許可が出ないなどの理由で在宅にできないケースもあります。

また、補足として、
デバッグ専門会社内で以下のような働き方をしている方の場合には、在宅ワークはまず難しいと言えます。

上記のケースの場合、
機密取り扱いの観点で大きな懸念があります。

「稼働している時間」よりも「稼働していない時間」の方が多く、
その長く稼働していない時間に対しても貸し出した機材や諸々の機密を預け続けるというのは漏洩や紛失のリスクの方が大きく、
デバッグ専門会社からすると在宅ワークにするメリットが無いという点が一番に挙がります。

(例えば、都度貸し出し⇔返却という方法も取れなくはないですが、その場合受け取りに出社が必要になるなどで、在宅の意味が薄れるというのもあります)

上記までの通りで、
デバッグ専門会社内で業務を行なっている場合については、
在宅ワークが許可される可能性は低い
と言えます。
(限定的に許可される可能性はある)

出向業務をしている場合

出向業務とは請負元(ゲームを自社開発している会社)に出向し、
先方の社内で業務を行うという働き方になります。
(先方の要件を満たした人員となるため、基本的にはフルタイムワーカーとなります)

この場合、
上記「ゲーム会社のデバッガーの在宅(リモート)状況」で触れた通り、
先方社内のルールに従って就業することになるため、
会社が全社的に在宅(リモート)での業務を行う方針とした場合は、在宅で仕事を行うことになります。

ただし、
出向元(デバッグ専門会社)側の判断で、
出向先(ゲーム開発会社)が全社リモート化とした場合でも自宅での業務とはせず、
デバッグ専門会社内に出社してのリモートワークという方法を取る場合もあります。

(ここでいうリモートワーク=デバッグ専門会社内から先方の作業環境にリモート接続するという方法であり、在宅ではないため、出向先のリモート化という要件は満たしているものの、働いている本人としては場所は違えど結局出社が必要となるという複雑な状況)

場合によっては上記のような複雑な決定を下される場合もありますが、
基本的にこのご時世なので、
よっぽど自宅が作業に向かない環境でない限りは在宅を認められるケースの方が多いと思います。

その他デバッガーの在宅(リモート)状況

この点は上記までとは全く異なる働き方を取っている方が対象となります。

上記までに含まれないデバッガーとなると、その働き方は「クラウドワーカー」となると思います。

クラウドワーカーの場合、
そもそもの働き方が「オンライン完結」という前提があるため、
在宅(リモート)で仕事を行うことがメインとなっています。

※参考:クラウドテック では週2,3日程度の案件であってもフルリモート可能な求人が主となっています

今回はデバッガーの在宅事情についてのお話をさせていただきました。
同じデバッグ業務であっても働き方や働く場所によって選択肢が変わってくるという点を踏まえると、
自分にとって得になる働き方をした方が良いというのは間違いないと思います。

尚、こちらの記事ではデバッグのアルバイト求人についてどういったものがあるのかを紹介させていただいています。
ご興味を持たれた場合には参考にしていただけますと幸いです。

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