ゲーム会社でのデバッグのアルバイトに興味があります。
どんな働き方をしているのか知りたいです
ゲーム会社とデバッグ専門会社とを比べて、
デバッガーの働き方にどんな違いがあるのでしょうか
今回はこの点について言及していきます。
尚、本記事は「ゲーム会社の働き方」と言う部分に特化しておりますので、
その他の基本的な「デバッグ作業の流れ」や「比較対象となるデバッグ専門会社」については、
それぞれの記事を別途参考にいただければと思います。
こんにちは、転すけ(てんすけ)です。
IT系のフリーランスを10年以上やっています。
デバッグからIT業界に入り、スマホアプリ開発を中心にキャリアアップを重ねてきました。
そのキャリアから培った経験を基に情報を発信しています。
ゲーム会社とは
本記事で言うゲーム会社とは、
「自社でゲームを開発している会社」になります。
ゲームと単に言っても、
コンシューマーゲーム(プレイステーションやSwitch等)、
スマホゲーム、
PCゲーム、
など様々な媒体がありますが、
上記のいずれかを開発し運用している企業を指して今回はお話をさせていただきます。
ゲーム会社での仕事内容
デバッグ業務について
まず、デバッグ業務自体についてですが、
ベースとなる部分についてはデバッグ専門会社での業務内容と共通部分も多いため、
基本的な1日の業務の流れや内容についてはこちらの記事で記載している内容での紹介とさせていただきます。
デバッグ専門会社との違い
デバッグ専門会社との違いについて、
「機密」についてと「作業」についての観点で違いがあるため、
以下に記載します。
機密レベルの違い
デバッグ専門会社との違いとして大きいポイントが、
「扱う機密情報のレベルが高い」という点になります。
ゲーム会社でデバッグ業務をする場合、
基本的には全ての機密情報を閲覧できる状況にあります。
対して、デバッグ専門会社の場合、
開発元のゲーム会社からデバッグの依頼を受けた際、
「必要最低限の情報のみを渡された状態で作業をする」
と言う状態となります。
つまり、
ゲーム会社内部と同じレベルで機密情報を閲覧できるような権限は与えず、
必要な部分だけをピックアップして限定的に閲覧できるような形を取っていると言うことです。
(機密漏えいのリスク観点から、そのような形を取る事が主です)
作業レベルの違い
デバッグを行うにあたり、
・ゲーム会社内部で行うもの
・デバッグ専門会社に依頼して実施してもらうもの
と言うように、基本的に分担して実施することを考えます。
作業効率や機密の観点から以下のような内容で分担を行うことが主となっています。
・ゲームの根幹に関わる重要部分のチェック
・課金部分や各種レギュレーション周りのチェック
・機密レベルの高い内容を扱うテスト
(データベースやその他情報漏洩の観点から社内でないと実施が難しいもの)
・基本の動作および表示のチェック
・実施難易度は低いが物量がとても多い部分のチェック
上記のように、
デバッグ専門会社が担当する内容は「物量を多く捌く必要がある部分」が中心になります。
人数に融通が利くデバッグ専門会社の特性を生かした分担になります。
また、内容の重要度や難易度も全体的にやや低い傾向にあります。
対して、
ゲーム会社内部で行う作業は重要な部分が多いのが特徴です。
特に「課金周り等のレギュレーション」「機密レベルの高い内容を扱うテスト」は覚えることも多く、
求められる内容も都度更新/変更されるので難易度は高いですが、
経験することで専門的な知識が身につき、スキルアップやキャリアアップに繋がる価値のあるスキルとなります。
同じデバッグ業務であっても、
デバッグ専門会社で行う作業と、
ゲーム会社内部で行う作業とでは、
獲得できる経験値の量や質に大きな差があることは間違いないです。
ゲーム業界で将来的にキャリア構築を考えている場合、
ゲーム会社でのデバッグ業務を経験することは大きなアドバンテージになると言えると思います。
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ゲーム会社の雇用形態や働き方
ゲーム会社の雇用形態
ゲーム会社の雇用形態は様々で、
アルバイト、業務委託、契約社員、正社員など様々です。
未経験の場合はアルバイトや契約社員としてスタートして、
その後に正社員登用となるケースが主となっています。
(即戦力の経験者の場合は社員スタートが基本です)
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ゲーム会社での働き方やデバッグ専門会社との違い
ゲーム会社でデバッグ業務を行うにあたり、
直接的なデバッグ作業以外にも必要となる業務があります。
この点がデバッグ専門会社で働く場合との大きな違いとも言えます。
まず、ゲーム会社での考え方として、
「デバッグチームの一員である」という前に、
「プロジェクトの一員である」という考え方があります。
つまり、
プロジェクト内の一員であるプランナー/エンジニア/デザイナーなどと協力しながら、
モノ作りをしていくというスタンスが必要になります。
個人個人が主体性を持つことと、
必要に応じて様々な人員と広く柔軟にコミュニケーションを取りながら進めていく姿勢が重要です。
(未経験の場合、最初はデバッグリーダーに頼るのは当然ですが、いつまでも人に頼るスタンスから脱却できないと淘汰されるという事ですね)
その点に付随して、
開発に関わる様々なミーティングへの参加なども必要に応じて求められます。
このことから、
単にデバッグ作業をする人員というだけではなく、
プロジェクトの一員として開発全体に関わることになるため、
デバッグ専門会社と比べると、幅広く高い経験値を得ることができます。
(開発チームの一員という実感があるのはとてもやりがいとしては大きいポイントです)
また、
プランナー/エンジニア/デザイナーなどがどのように働いているのかなど、
間近に感じながら日々仕事をするため、
将来的にデバッガーからのキャリアチェンジを考えている場合などは、
「将来のキャリアモデルがすぐ側にいる」ということになるので、
人脈の構築をしつつ、参考にするということも望めます。
(実際に、デバッガーからプランナーへのコンバートというのは多く、筆者自身もその一人です)
今回は「ゲーム会社の働き方の特徴」についてお話させていただきました。
尚、こちらの記事ではデバッグのアルバイト求人についてどういったものがあるのかを紹介させていただいています。
ご興味を持たれた場合には参考にしていただけますと幸いです。
また、週5日フルタイムでガッツリ稼ぎたいという方はこちらの記事を参考にしていただいて、
「アルバイト」という形態にこだわらず、未経験であっても最初から稼げる方法を選択することをオススメしています。