社内SE/情シス

社内SEの仕事内容を分かりやすく解説|情シスとの違いと向き不向き

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著者:転すけ(元デバッグバイト / 現ITフリーランス) | プロフィール
紹介サービスは編集方針に基づき、読者の参考になる観点で選定しています。

「社内SE」って響きはよく聞きますが、正直なところ「結局、現場では何をする人なの?」と聞かれると、答えに詰まりませんか?

会社によって定義がバラバラなので、
「ヘルプデスク」を社内SEと呼ぶ会社もあれば、「バリバリの開発部隊」をそう呼ぶ会社もあります。
特にデバッグやQAの経験がある人ほど、現場での言葉の定義のズレには敏感だと思います。その感覚、正しいです。

ただ、ごちゃごちゃに見える仕事内容も、実は「運用・改善・調整・企画」の4つに分けて考えると、すっきりと全体像が見えてきます。
情シスとの違いも、この枠組みで見れば一発です。

今回は、求人票のフワッとした言葉に惑わされず、「自分がやりたい社内SE」を見抜くための視点をお話しします。

転すけ

こんにちは、転すけです。

元々は年収230万円のデバッグバイトで、将来に強い不安を抱えていました。 そこから「戦い方」を変えたことで、年収420万円(190万UP)の正社員QAエンジニアへ転職することに成功。

その後、QAマネージャーやゲームプランナーを経て、現在はITフリーランスとして活動しています。

このブログでは、過去の私と同じように悩む方へ、精神論ではない「市場価値を上げて確実に稼ぐためのルート」を発信しています。

目次
  1. 社内SEの仕事内容は「運用・改善・調整・企画」の4つに分ける
  2. 社内SEと情シスの違いを整理する3つの軸
  3. 会社で変わる仕事内容を求人票で見抜く
  4. 社内SEが向いている人と合わない人の判断軸
  5. 未経験から社内SEを目指すなら最初に決めること
  6. 経験者が社内SEへ移るなら条件を落とさない
  7. 社内SEについてよくある質問
  8. まとめ:仕事内容を理解したら次の一歩に進む

社内SEの仕事内容は「運用・改善・調整・企画」の4つに分ける

【この見出しでわかること】

「何でも屋」になりがちな社内SEの仕事を4つに分類し、求人ごとの偏りを見抜くための物差しを作ります。

社内SEの仕事内容を運用・改善・調整・企画の4つに整理した図

社内SE(社内向けのシステムやIT環境を支えるエンジニア職)は、とにかく担当範囲が広いです。「社内のIT全部よろしく」なんて言われることも珍しくありません。

でも、安心してください。どんなに忙しそうに見えても、業務の中身を分解すれば、どの会社でも共通する4つの骨格が見えてきます。それが「運用・改善・調整・企画」です。

実際には、これらをパッキリ分けるのではなく、1日の中で行ったり来たりします。

朝イチは問い合わせ対応で「運用」に集中し、午後はベンダーとの「調整」をする。空いた時間で手作業を減らす「改善」を進めて、期末には予算の「企画」を通す、といった具合です。

求人票を見るときは、「この会社では4つのうち、どれを主軸にするのか」を確認してください。そうすれば、入社してから「思っていた仕事と違う」というミスマッチを防げます。

運用はシステムを止めずに業務を回す

運用は、会社の業務が止まらないように「今の状態を維持する」仕事です。

具体的には、サーバーやネットワークが生きているかの監視、入退社に伴うアカウント管理、定期的なバックアップ、そして障害対応などがこれにあたります。保守(点検や更新)もここに含まれることが多いですね。

運用の比率が高い職場では、こんな動きが求められます。

  • 朝一番にアラートをチェックし、影響範囲がないか切り分ける
  • 「PCがつながらない」「権限がない」といった社内問い合わせを、優先度順にさばく
  • ベンダー(外部の開発会社や機器メーカー)に連絡を取り、復旧までの段取りを決める

デバッグやQA出身の人は、ここで強みを発揮しやすいです。「不具合の切り分け」や「再現手順の確認」というスキルは、障害対応そのものですからね。ただ、原因を見つけるだけでなく、「業務を止めない」「再発させない」ところまで持っていくのが社内SEの腕の見せ所です。

改善は手作業のムダを減らして仕組化する

改善は、今のやり方を見直して、ムダやミスを減らす仕事です。

Excelの手作業をマクロやツールで自動化したり、紙の申請フローをデジタル化したり、使いにくい社内ポータルを整理したりします。

いきなり「システム刷新!」のような大掛かりなことをするより、現場の「地味な困りごと」を拾うところからスタートするのが現実的です。

  • 「同じ問い合わせが何度も来る」→FAQを整備して、社員が自己解決できるようにする
  • 「承認が遅い」→申請ルールを見直し、画面上の不要な項目を削る
  • 「入力ミスが多い」→必須チェックや入力補助機能を実装する

ここでもQAの視点が活きます。現象を言語化し、原因を仮説立てて、影響度で優先順位をつける。開発スキルだけでなく、運用現場の痛みを理解していることが、良い改善を生む鍵になります。

調整は社内と外部の間に入り話を進める

調整は、立場の違う人たちの間に入って、仕事を前に進める役割です。

社内SEは、利用部門(ユーザー)、管理部門、情シス内の他チーム、そして外部ベンダーの間に立つ「ハブ」のような存在です。

ここでは、技術力以上に「言葉を翻訳してそろえる力」がモノを言います。

  • 現場の「なんとなく便利にして」という要望を、具体的な仕様に落とし込む
  • 「明日までにやって」という無理な期限に対し、コストとリスクを説明して落としどころを作る
  • 仕様変更が発生した際に、影響範囲と代替案を提示して合意を取る

デバッグ業務で「開発者に不具合を伝えるとき、相手が納得しやすいように再現手順を書く」こと、やっていますよね? あの「相手の意図を汲み取り、事実ベースで伝える力」は、調整業務でも最強の武器になります。

企画は予算と優先順位を決めて実行に移す

企画は、「何を、どの順番でやるか」を決めて、会社のお金(予算)を使って形にする仕事です。

予算確保や投資対効果(ROI)の説明、数年先を見越したロードマップの策定などが含まれます。

企画が求められる社内SEは、いわゆる「コーポレートIT」として、経営に近い視点を持つことになります。

  • セキュリティ対策をどこまで強化するか(リスクとコストの天秤)
  • 新しい業務システムを導入するか、既存を延命するか
  • 社内で作る(内製)か、社外に任せる(外注)か

現場からは「あれもこれもやってほしい」と要望が来ますが、リソースには限りがあります。「全部はできません。だから今はこれを最優先します」と、根拠を持って説明できる人が強いです。重要度と緊急度を整理するスキルは、ここでも役立ちます。

社内SEと情シスの違いを整理する3つの軸

【この見出しでわかること】

「情シス」と「社内SE」が混同される理由と、言葉に惑わされずに実態を見抜くための3つの判断基準を解説します。

社内SEと情シスの違いを組織・守備範囲・役割で比較した表

「情シス(情報システム部)」と「社内SE」、この2つの言葉はよく混ざって使われますよね。

結論から言うと、この2つは「組織名」か「職種名」かという違いがあります。ここを整理しておくと、求人を探すときの迷いが減ります。

情シスは部門であり社内SEは職種を指す

「情シス」は、一般的に「情報システム部」という部署(組織)の名前です。

対して「社内SE」は、その部門に所属して働くエンジニアという職種を指すことが多いです。

情シスという箱の中に、社内SEだけでなく、ヘルプデスク専任の人、セキュリティ担当、IT資産管理担当などがいるイメージです。会社によっては、この情シス全体の機能を「コーポレートIT」と呼ぶこともあります。

守備範囲は会社の規模や方針で変わる

ただ、「社内SE」と名乗っていても、実際にやることは会社によって全く違います。ここが一番の落とし穴です。

  • インフラを主軸にする:ネットワークやサーバー構築がメイン
  • 業務システムを主軸にする:基幹システムやSaaS(クラウドツール)の導入・運用がメイン
  • ヘルプデスクに近い領域:社内の「PC動かない」などの問い合わせ対応がメイン

求人票に「社内SE」と書いてあっても、実態は「ひたすら電話を受けるヘルプデスク」かもしれないし、「ガッツリ要件定義をするシステム企画」かもしれません。名前だけで判断せず、中身を見ましょう。

期待される役割は守りと攻めで変化する

もう一つの違いは、「守り」か「攻め」かです。

同じ情シスという組織でも、会社が何を期待しているかで比重が変わります。

  • 守りが強い組織:「システムを止めない」「安定稼働」が最優先。運用・保守業務が多くなります。
  • 攻めが強い組織:「業務効率化」「DX推進」が最優先。改善・企画業務が多くなります。

自分が「コツコツ安定させたい」のか「新しい仕組みを作りたい」のか。求人票の業務割合や評価軸を見ることで、ある程度予測がつきます。

社内SEと情シスの全体像はこちら

会社で変わる仕事内容を求人票で見抜く

【この見出しでわかること】

求人票に書かれている文言を鵜呑みにせず、実際の業務バランスや働き方を読み解くための具体的なチェックポイントを紹介します。

社内SEの求人票で確認したいポイントをまとめたチェックリスト

社内SEの求人は、定義が統一されていないので、書いてあることをそのまま信じると危険です。「社内システム担当」という一言の裏にある、実際の業務ボリュームを読み取りましょう。

担当範囲はインフラ・業務システム・ヘルプデスクの割合を見る

まずチェックするのは、担当する領域の「比率」です。求人票の業務内容欄で、どの単語が多く出てくるかカウントしてみてください。

  • インフラ系キーワード:ネットワーク、サーバー、クラウド、VPNなど
  • 業務システム系キーワード:基幹、ERP、SaaS、アカウント連携など
  • ヘルプデスク系キーワード:問い合わせ、キッティング、アカウント発行、IT資産管理など

もし「これら全てを幅広く担当」と書かれていたら要注意です。その中でも「何が最優先か」を確認しましょう。「問い合わせ対応が第一優先」とあれば、改善や企画に割ける時間は限られてくると予想できます。

内製か外注かで役割の重心が変わる

システムを自社で作る(内製)か、外にお願いする(外注)かで、社内SEの役割はガラッと変わります。

  • 内製が強い会社:要件整理から設計、開発、テスト、リリースまで、エンジニアとして「手を動かす」場面が多いです。
  • 外注が強い会社:要件整理と「調整」がメインになります。ベンダー管理(進捗や品質のチェック)の比率が高くなります。

QA出身の人は「テスト工程」をイメージしがちですが、社内SEの場合、テストはあくまで手段の一つです。特に外注メインの場合は、自分でテストするよりも「ベンダーの納品物をどう検収するか」という観点が必要になります。

社内問い合わせが多い職場を見分ける

「1日中、電話対応で終わった…」となりたくないなら、社内問い合わせのボリュームを見極める必要があります。

求人票に以下の表現が目立つ場合は、問い合わせ対応の比率が高い可能性大です。

  • 「PCやアカウントの一次対応」
  • 「社員からの問い合わせ対応」
  • 「キッティング、入退社対応」
  • 「拠点対応、現地対応」

もちろん、問い合わせ対応が悪いわけではありません。未経験から入るなら、ここが一番の入り口になります。ただ、「改善や企画をバリバリやりたい」と思っているなら、ここがメイン業務になっていると物足りなさを感じるでしょう。

面接で齟齬をなくすために確認する

求人票だけで全てを見抜くのは不可能です。読み取れなかった部分は、面接で聞いてしまいましょう。

ただし、「残業多いですか?」と聞くのではなく、「入社後の具体的な動き方を知りたい」というスタンスで聞くのがコツです。

質問の例:

  • 「運用・改善・調整・企画の4つのうち、入社直後はどれがメインになりますか?」
  • 「社内問い合わせは、繁忙期で1日どのくらい来ますか?」
  • 「開発は内製と外注、どのくらいの割合ですか? ベンダーとの窓口は誰が担当しますか?」
  • 「障害対応は当番制でしょうか? 夜間や休日の対応頻度はどのくらいですか?」
  • 「評価される一番の成果は何ですか?(件数処理なのか、改善提案なのか)」

社内SEが向いている人と合わない人の判断軸

【この見出しでわかること】

技術力だけでは測れない、社内SE特有の「向き・不向き」を、調整や改善へのスタンスから判断します。

社内SEは「技術力が高い=評価される」とは限らない仕事です。どちらかと言えば、社内のドロドロした事情を含めて、調整や改善を楽しめるかどうかが分かれ目になります。

向いている人は「調整」と「改善」を楽しめる

社内SEに向いているのは、目の前の困りごとを放置せず、周りを巻き込んで前に進められる人です。

  • 「こういう機能が欲しい」という要望の背景を聞き出し、「つまり目的はこれですよね」と言い換えられる
  • トラブル対応だけで終わらせず、「次は起きないようにこうしよう」と改善まで考えられる
  • 関係者が増えても、期限と優先順位を握って進行できる

デバッグやQAの経験がある人は、開発とユーザーの板挟みになる気持ちがわかるはずです。その経験から「利用部門の困りごと」を拾い上げ、調整して解決できれば、社内SEとして非常に重宝されます。

「全部やる」が重荷になってしまう人

逆に「自分は合わないかも」と感じてしまうのは、能力不足ではなく「役割の期待値」がズレているケースが多いです。

  • いわゆる「ひとり情シス」状態で、PCのセットアップからサーバー管理まで全部一人で背負わされる
  • 問い合わせ対応に忙殺されて、やりたかったシステム改善に全く手が回らない
  • 企画提案を求められるのに、予算や決裁の権限が全くない

「幅広くやれます!」という言葉にワクワクする人もいれば、負担に感じる人もいます。自分が「専門性を高めたい」のか「何でも屋として頼られたい」のか、ここをはっきりさせておかないと辛くなります。

「どの仕事が辛いか」で次の狙い目を変える

もし入社後に「なんか違うな」と思ったら、先ほどの4分類(運用・改善・調整・企画)で原因を分解してみてください。

  • 運用が辛い:当番制や問い合わせの多さが原因かも? → 開発・改善寄りのポジションへ
  • 調整が辛い:板挟みがストレス? → 専門性を高めるインフラエンジニアなどへ
  • 企画が辛い:裁量がないのが不満? → もっと上流に関われる規模の会社へ

「社内SEが合わない」と決めつける前に、どの業務が合わないのかを特定できれば、同じ社内SEという職種の中でも、自分に合う環境(業務システム担当、インフラ担当など)へ軌道修正が可能です。

社内SEが合わないケース

未経験から社内SEを目指すなら最初に決めること

【この見出しでわかること】

未経験者が社内SEを目指す際、最初に狙うべきポジションと、避けるべき「重すぎる求人」の見分け方を解説します。

未経験から社内SEを目指す場合、「いきなり理想の働き方」を求めるより、「まずは挫折しない入口」を選ぶことが重要です。

未経験OKでも仕事内容が重い求人は避ける

「未経験OK」という言葉だけで飛びつくと危険です。特に「社内ITを一人で全部担当」「複数拠点の現地対応必須」「夜間対応あり」といった条件が重なっている場合は、業務負荷が非常に高くなります。

求人票に「問い合わせ対応・キッティング・障害対応当番」が並んでいたら、必ず体制(一人か複数か)と、教育・引き継ぎ期間を確認してください。面接で「困ったときのフォロー役は誰ですか?」と聞いて、明確な答えが返ってこない場合は要注意です。

詳しくは未経験で社内SEを狙う前に知っておきたい注意点の記事でも解説しています。

最初に狙いやすい入口の業務を知る

では、どんな求人が現実的な「入口」になるのでしょうか。

ポイントは、業務範囲がある程度限定されていて、基礎を学べるポジションです。

  • 社内ヘルプデスクから入る:まずは問い合わせ対応とIT資産管理で、社内のIT環境全体を知る
  • 業務システムの運用担当として入る:SaaSのアカウント管理や設定変更など、定型業務から覚える
  • インフラ寄りの運用担当として入る:監視業務や障害対応のフロー(型)を身につける

いきなり「企画」や「大規模な改善」を求められる求人もありますが、未経験だと期待値が高すぎてパンクするリスクがあります。まずは「運用」でしっかりと土台を作り、そこから徐々に「改善」に手を広げられる環境を選ぶのが、長く続けるコツです。

相談しながら進めて遠回りを防ぐ

正直、未経験の状態で、これら全ての条件を求人票から読み取るのは至難の業です。

一人で悩んで「えいや」で応募する前に、エージェントなどを利用して「確認すべきポイント」を整理しておくと、面接での失敗が減ります。

  • 自分は4分類(運用・改善・調整・企画)のどこから入りたいか
  • これまでの経験(デバッグなど)をどう伝えれば評価されるか
  • 絶対に譲れない条件(当番制の有無、残業時間など)は何か

この3つを言語化しておくだけでも、不向きな環境を引き当てる確率はぐっと下がります。

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未経験から社内SEを目指す手順

経験者が社内SEへ移るなら条件を落とさない

【この見出しでわかること】

デバッグ・QA経験者が社内SEへ転職する際、経験を安売りせず、正当に評価してもらうためのポイントと条件交渉のコツを伝えます。

デバッグやQAの実務経験がある人は、実は社内SEへの転職で有利です。
『実務経験』の足切りをクリアしやすいんですよね。
ただ、伝え方を間違えると「ただのテスター」扱いされてしまうので注意が必要です。

デバッグ・QA経験を評価に変えて整理する

大事なのは、職種名ではなく「具体的なアクション」で伝えることです。「誰の、何を、どう改善したか」に落とし込みましょう。

  • 対象:どのプロダクトで、どんな業務(リリース前検証、運用保守、問い合わせ調査)に関わったか
  • 課題:現場は何に困っていたか(不具合の多発、仕様書の不備、レビュー漏れなど)
  • 行動:自分は何をしたか(原因の切り分け、再現手順の確立、優先度の整理、改善提案)
  • 結果:どう変わったか(修正スピードの向上、再発率の低下、問い合わせ件数の削減)

社内SEの仕事は「調整」が半分です。バグ票を書くときに意識していた「開発者に正確に伝える力」や「テスト観点を共有して合意を取る力」は、そのまま社内調整力としてアピールできます。

入社後に揉めやすい条件を確認する

条件面でのトラブルは、金額よりも「言葉の解釈の違い」から生まれます。以下のポイントは、入社前に必ずすり合わせてください。

  • 当番制の有無:夜間や休日の対応はどのくらいの頻度か。手当はどうなるか。
  • 問い合わせ対応の範囲:「一次対応」はどこまでやるのか。全部受けるのか、切り分けだけか。
  • ベンダー管理の責任:外注の場合、窓口業務だけか、品質や納期の責任まで負うのか。
  • 評価軸:「トラブルを減らすこと」が評価されるのか、「新しい企画を通すこと」が評価されるのか。

面接では「具体的に、どんな場面で自分が動くことになりますか?」とシチュエーションを聞くようにすると、認識のズレが浮き彫りになります。

条件の比較で納得感を作る

社内SEは比較的安定して働ける職種ですが、担当範囲の広さによって「負荷」が全く違います。

年収だけで比較するのではなく、負荷とセットで条件を並べてみましょう。

  • 担当範囲の広さ(インフラ・アプリ・ヘルプデスクの掛け持ち具合)
  • チーム体制(人数、役割分担、引き継ぎの有無)
  • 例外対応の多さ(緊急呼び出し、現地出張、他業務との兼務)
  • 改善に使える時間(問い合わせに忙殺されないか)

これらを横並びにして比較すれば、「この年収でこの業務量なら納得できる」というラインが見えてきます。1社だけで決めず、必ず複数社を同じ観点で比べてください。

社内SEについてよくある質問

【この見出しでわかること】

プログラミングの必要性や残業の実態など、社内SEを目指す人が気にしがちな疑問に、現場目線で回答します。

社内SEはプログラミングが必要か

結論、会社によります。「必須」とは限りません。

内製化が進んでいる会社や、業務改善に力を入れている会社では、簡単なスクリプト(PythonやGASなど)を書けると非常に重宝されます。一方で、外注がメインの会社では、プログラミングよりも要件定義やベンダーコントロールの能力が重視されます。

「必要ですか?」と聞くより、「業務の中でコードを書く頻度はどのくらいですか?」と聞いた方が、実態がつかめます。

社内SEは残業が少ないか

一般的には少なめと言われますが、これも「体制」と「当番制」次第です。

障害対応が特定の個人に集中している現場では、突発的な残業や休日対応が発生しがちです。逆に、運用フローが整っていて分担ができている現場なら、定時帰りも普通にできます。

「残業少なめ」という言葉よりも、夜間・休日対応のルールや、問い合わせ対応の比率を確認した方が確実です。

社内SEとIT事務の違い

ざっくり言うと、責任範囲の広さが違います。

IT事務は、アカウント発行やPC手配といった「定型的な手続き・管理サポート」がメインです。対して社内SEは、システムの運用・保守、改善提案、ベンダー調整など、IT環境全体を「どう良くするか」まで踏み込みます。

どちらが良い悪いではありません。改善や企画までやりたいなら社内SE、まずは決まったIT業務を確実にこなしたいならIT事務、という選び方もアリです。

社内SEの全体像を先に押さえる

まとめ:仕事内容を理解したら次の一歩に進む

【この見出しでわかること】

社内SEの仕事内容を把握した上で、ミスマッチを防ぐために次に取るべき具体的なアクションを3ステップで示します。

社内SEの仕事は、「運用・改善・調整・企画」の4つに分解すると、どんな求人でも中身が見えてきます。情シスとの違いも、言葉に惑わされずに「組織か職種か」で整理できましたね。

ここまで分かれば、あとは動くだけです。失敗しないために、以下の3つを順に進めてください。

  1. 求人票のチェック:「担当範囲の比率」「内製か外注か」「問い合わせ対応の量」を確認する
  2. 面接でのすり合わせ:「入社直後のメイン業務」「当番制の実態」「評価軸」を質問して、解釈のズレをなくす
  3. 自分の棚卸し:これまでの経験を「誰の何を改善したか」というエピソードで整理し、他社と比較できる状態にする

判断材料がないまま応募するのはギャンブルですが、観点さえ持っていれば、社内SEはあなたの経験を活かせる面白い仕事になります。
ぜひ、自分に合った「納得できる一社」を見つけてください。

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