こんにちは、転すけ(てんすけ)です。
本日はIT業界への転職や参入をお考えの方向けに、IT業界でスタートラインに立つための最速の方法というテーマのお話をさせていただきます。
結論から言いますと、QA(デバッグ/テスター)の仕事に就くという方法があります。
- 完全未経験でIT業界のスタートラインに立つ方法=QAであるということ
- QAの簡単な概要
- スマホゲームアプリ関連のQAをお勧めする理由とキャリアプラン
昨今、コロナ禍によって事業が困難な状況となった方も多い反面、
IT業界の強みがより濃く出た状況でもあったと思います。
事業の安定性やリモートワーク等の働き方の柔軟性など、
この状況で戦っていくにあたって、或いは今後の将来性という意味でもかなり理想に近しい働き方と言えると思います。
そんなIT業界ですが、いざ参入をするにあたって一つ問題があるとすれば、
「なんかよくわからないし、とっつきづらい」という点が挙がると思います。
これまでIT関連の事業に関わってきた方であればともかく、そうでない方が参入しようとした場合に・・・
- そもそもITの仕事って何をするのかわからない
- 仕事に就くにあたり、何がどの程度できればいいのかわからない
- そもそもリテラシーがないので上記の「何が」を探ってみても言葉の1つ1つの理解も難しい
- 勉強するにもツールの導入等コスト的に厳しい
- 勉強を集中的に行う時間の確保が難しい
上記のことから敬遠してしまう方も多いと思います。
そんな中で比較的「とっつきやすい」ものとして、QA(デバッグ/テスター)という仕事があります。
QAとは
QAというのは「Quality Assurance(品質保証)」の略です。
この仕事はサービスの品質を上げる事を目的としていて、
それに伴う様々なテストを行う事を主な業務としています。
品質保証という観点自体で言うとITに限ったものではなく、
様々な業態(飲食でも医療でもなんでも)において必要な観点となりますが、
今回はITに絞った話とさせていただきます。
本記事ではまず、
スタートラインに立つところを目的としていますので、それを踏まえた上でその後のキャリアをどうしていくのかという部分についてお話ししていきます。
IT業界におけるQA
IT業界でQAというとゲーム関連のテストを行う事が一番ポピュラーです。
ゲームは以下記載のようにもはや国民的なものとなっていて普段から触れることも多いと思いますし比較的馴染みやすいと思います。
(数字で見ると思っていたより普及していて驚きました)
一般生活者の家庭用ゲーム機所有者は4,952万人。
家庭用ゲームアクティブユーザーは3,085万人。
家庭用ゲーム継続プレイヤーは1,864万人と推計。
ゲーム全体の継続プレイヤー人口は4,562万人。
ハードウェア別の継続プレイヤー人口比較では「スマートフォン/タブレット用ゲーム」が3,328万人でトップ。
引用(CESA 一般社団法人コンピュータエンターテインメイント協会)
そんなゲームの中でも、
昨今、自宅や外出先問わずにふとやってしまう
「スマホゲームアプリ」がありますが、
そのスマホゲームアプリに関するQAから始めることをお勧めします。
スマホゲームアプリのQAから始める理由
まずキャリアプランですが以下のような方向性で考えます。
QAとしてスマホゲームアプリ開発チームに参画する
(未経験での参画なのでこの時点ではアルバイトや業務委託契約)
↓
経験を通してスマホゲームアプリ開発の一連のフローを学ぶ
↓
QA以外の別の役割にコンバート(社内での職種チェンジ等)し、QAとは別の役割でスマホゲームアプリ開発に携わる
(このタイミングで雇用形態や待遇が変わっていく)
ここまでを見た方で、
いやそんなうまくいくわけがないとお考えの方もいらっしゃると思いますが、
スマホゲームアプリを勧める理由として、
まず経験を問われる事はほぼないという点です。
(参画される方の半数以上が完全未経験です ※私の周りでも経験者の方が新規参画される事はほぼありませんでした)
そして次の点が一番重要ですが、アプリ開発を行なっている企業はベンチャー企業が多いという点です。
ベンチャーは新しいプロダクトを短期スパンで生み出し、事業の拡大を急速に行なっています。
それに伴い、事業を行なっていくための人員の確保も急速に必要となる訳ですが、この点がなかなか難しく、人手が不足していることが往々にしてあります。
そのため、今いる人員をどんどん上に引き上げようという動き(役割コンバートや昇格等)が積極的に行われるわけなのですが、そこが今回のキャリアプランの狙いとしてある部分となります。
また、比較的意見が通りやすいなどの風通しの良さがある風潮もありますので、結果さえ伴っていればこのプランを実行していくことは十分に可能だと思います。
かくいう私自身もそのキャリアモデルの1人でして、私の周りでもそういった方はたくさん目にしてきました。
(早い方で完全未経験から1年経たずに成功させた方もいらっしゃいました)
その後は、プランナーや総合職などいろんな役割を経験してみたり、他社に移ってみたり、或いはフリーランスとして独立してみる等も視野に入ってくると思います。
QAという仕事自体は開発の最下流なので、末端というような意味合いでネガティブに捉えられる場合も多いのですが、
結局のところ「そこでどうするか次第」だと思います。
まずどんな形であれ参画してスタートラインに立つことが大事であるため、方法の1つとして共有させていただきました。
QA業務を始めるにあたっての就業先について
では、QAになるにあたって具体的にはどんな就業先があるかについてですが以下のあたりとなります。
- スマホゲーム開発を自社で行なっている企業(できればベンチャー)
- デバッグ専門会社
このキャリアプランにおいて優先順位としては、
「スマホゲーム開発を自社で行なっている企業」が最も望ましいです。
理由としては、開発チームの一員としてエンジニア/プランナー/デザイナー等と間近で折衝して業務を進めるため、
組織やフローを全体的に理解しながら業務を進めることができるのと、
何よりそこから人脈が広がるためです。
ただし、採用についてはアルバイトや業務委託での参画といえど、ハードルはやや高めです。
この職種の場合、QAの経験値自体は問われないことが多いですが、人間性の部分等での会社とのマッチングで合否が決まることが多いので、企業の理念等は理解しておく必要があります。
(ただし、スマホゲーム関連の企業はベンチャーが多く比較的カジュアルな印象なので、自分の意思がしっかり伝わって相手方と擦り合うことができれば問題ないと思います)
では、
「デバッグ専門会社」はどうなのかについてですが、
デバッグ専門会社の基本的な働き方としては「社内業務をする人員」「出向業務をする人員」に分かれます。
後者の「出向業務をする人員」であれば開発企業に出向して直接開発チームと折衝して業務を行えるため、自社開発企業に就業した場合同様にそこからの繋がりが期待できます。
対して前者の場合は企業とリモートでやりとりをする程度なのでそういった点は期待はできないのでお勧めはしません。
(あくまでデバッグ専門会社内で評価をあげながらの昇進を視野に入れているキャリアプランの場合は、むしろ前者の方がプラスに働くことも多いので何も問題ないと思います ※今回は職種チェンジを視野に入れたプランの為このパターンは除外させていただきます)
採用については比較的基準が低い傾向にあるため、よっぽど適性がない限りは不採用になることはないと思います。
いかがだったでしょうか。
IT業界への第一歩ということで少しでも参考にしていただければ幸いです。
こちらの記事では上記までのことをもう少し掘り下げたお話もしていますので参考にしていただけると幸いです。
尚、デバッグ自体を突き詰めていくというキャリアプランもあります。
デバッグで年収400-500万を稼ぐことも十分に可能なので、
筆者の実体験を元にしたこちらの記事についても参考にしていただけますと幸いです。