デバッグ神社をご存知ですか?
ややネタ的な話にはなりますが、
開発を行う会社やチームで時々目にするものになります。
今回はこの点についてお話させていただきます。
こんにちは、転すけ(てんすけ)です。
IT系のフリーランスを10年以上やっています。
デバッグからIT業界に入り、スマホアプリ開発を中心にキャリアアップを重ねてきました。
そのキャリアから培った経験を基に情報を発信しています。
デバッグ神社とは
デバッグ神社とは、
バグ解消に向け、神頼みの祈願用に工作したデスクに置く神社のことです。
バグに悩まされていたあるエンジニアが、
このデバッグ神社を健立/設置したところ、
たちまちバグが消えたという出来事がtwitterで話題となったことが事の発端となります。
デバッグ神社を取り入れた開発
バグ(不具合)は、
ゲームや様々なサービスの開発において付き物です。
必ず付いてまわるものである上に完全な撲滅は難しく厄介なものです。
そんな開発においての厄介者を
「神社一つ設置しただけで撲滅できるなんて画期的だ!」
なんて思っている人は・・・当然ほぼいません。
しかし、
そんな神頼みが必要になるくらい切羽詰まる状況になることは開発においてよくあることです。
リリースまでの期日が迫っているがバグが全然収束しない(このままでは期日に間に合わない)・・・等、
回転の早いサービス(スマホゲーム等)では常に切迫したスケジュールで業務を行なっていることが往々としてあり、
バグの検知→修正についてもスピーディな対応が求められます。
そんな中で神の力も借りたいということで
「気休めにデバッグ神社でも建ててみようか」
のように、
開発チームがバグ退散を祈願してデバッグ神社を建設することが時々あります。
デバッグ神社建設の効果
デバッグ神社を建設することでどのような効果が生まれるのか。
この点について、
筆者も実際にデバッグ神社を用いた開発チームに参画したことがあるため、
実体験を交えつつその点を記述していきます。
デバッグ神社がバグを検知
サービスの安全なリリースを迎えるためには、開発段階で全てのバグを取り除いておくことが重要ですが、
デバッグ神社を設置した途端に開発段階で重篤なバグがチラホラと見つかるようになり、
「リリース前に見つけることができてよかったね」
というようなケースがあったように思えます。
むしろデバッグ神社がバグを生んでいる?
上記で記載の通りで、
開発段階でバグを検知してくれるという印象はありつつも、
「なんかやたらとバグが増えているような気がする」
という感覚もありました。
開発期間の終盤などによくあった事例として、
デバッグ神社のお陰なのか不具合の検知が激しくなり、
「検知してくれるのはありがたいが、もういい加減収束させたいのにバグの検知が止まらない」
ということがありました。
このことから、
「むしろ、デバッグ神社を置いたことで今まで存在していなかったバグも引き寄せているのでは」
というような、
妙な呪いのようなものが開発チーム全体を包む事もありました。
デバッグ神社を撤去すると不具合が出る
開発が完了し無事にリリースを終えた後、
お役御免となったタイミングでデバッグ神社を撤去した際、
なぜか不具合が発生してしまうというような事例もあります。
今までデバッグ神社のお陰で封じ込めていた不具合が、
神社撤去によって解放されてしまったのでしょうか。
デバッグ神社建設は逆に危ない?
上記までのことから、
デバッグ神社とは諸刃の剣のような呪われた装備品のように感じました。
一度装備したら最後、
装備中は、
「バグを検知するが必要以上にバグを引き寄せる力があり、むしろ生み出している可能性」があり、
装備を外すと、
「抑え込んでいたバグが解放されてしまう」というペナルティがあるようです。
今回はデバッグ神社についてのお話をさせていただきました。
効果については「信じるも信じないもあなた次第」となりますが、
ご利用にはご注意ください。