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著者:転すけ(QAマネージャー / ITフリーランス) | プロフィール
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「デバックとデバッグ、どっちが正しいんだろう」って、地味に気になりますよね。
求人や社内資料で表記がバラけていると、なおさら混乱しやすいところです。
先に答えを言うと、正しい表記は「デバッグ」です。「デバック」は誤字として扱ってOK。
さらにややこしいのが、現場によっては「デバッグ」が「テスト」の意味で使われることがある点。ここで言葉の整理がつかないまま進むと、仕事の会話が噛み合わなくなります。
この記事では、まず表記の迷いを片づけたうえで、品質保証(QA)という全体の中で「テスト/デバッグ」がどこに入るのかをスッと整理します。
後半は、経験が浅くても評価が上がりやすいバグ報告の型までまとめます。
こんにちは、転すけです。
ゲームデバッグ出身で、
現在はIT系フリーランスとして10年以上活動しています。
これまでの経験:
・ゲーム/アプリのデバッグ(QA含む)
・QAマネージャー
・プランナー
・IT系フリーランス(10年以上)
このブログでは、デバッグ現場で役立つ「働き方」や「年収を上げるための具体的なステップ」を発信しています。
デバックとデバッグの違いは誤字か
この見出しでわかること:表記の正解と、仕事で迷わない統一ルールが分かります。
結論 デバッグが正しい表記
正しい表記は「デバッグ」です。英語の debug(不具合=bug を取り除く)に由来していて、日本語表記としては「デバッグ」が一般的です。
一方の「デバック」は、別の専門用語というより単純な誤字・表記ゆれとして覚えてOKです。
仕事ではデバッグに統一すればよい
仕事で迷ったら、あなたの成果物は「デバッグ」に統一しておくのが安全です。
特に、次のような“残る文書”は表記ゆれがあると地味に混乱のもとになります。
- チケット、バグ管理表、報告書、議事録
- 求人応募書類(職務経歴書)、社外向けメール
- 手順書、観点表、テスト結果レポート
会話の中で誰かが「デバック」と言っていても、成果物側が「デバッグ」で揃っていれば実害は出にくいです。
むしろ、表記が揺れないほうが認識が揃って手戻りが減ります。
※「そもそもバグって何?」を先に押さえたい場合はこちら:
バグとは何かを先に整理する
現場ではデバッグ=テストの意味で使われることが主
この見出しでわかること:用語が混ざる理由と、混乱しない見分け方が分かります。
デバッグの「本来の役割」と「現在の役割」
「デバッグ」は、本来は不具合の原因を調べて直す流れまでの工程を指します。
しかし現在では「テスト実行〜不具合を見つけて報告する」までを指すことが主流となっています。
つまりデバッグ=テストと言う認識である現場が主です。
本来の役割の「直す」工程については以下で説明します。
デバッガーとテストエンジニアの役割の違い
先述で説明したテスト工程に特化した役割をデバッガーと呼びますが、
本来の役割である「直す=プログラムの修正」の領域も担っているのがテストエンジニアというポジションとなります。
役割分担は会社・プロジェクトで変わりますが、よくある目安はこんな感じです。
- デバッガー:テスト設計(観点整理)、テスト実行、不具合検出、再現確認、手順の最短化、切り分け、報告の質改善
- テストエンジニア:テスト設計(観点整理)、計画、品質の見える化、テスト実行、不具合検出、再現確認、手順の最短化、切り分け、報告の質改善、原因調査の補助からプログラム修正
このようにデバッガー要素とエンジニア要素の両方を兼ね備えた役割がテストエンジニアとなります。
デバッガーとテストエンジニアの両方が在籍するプロジェクトではテスト実行〜バグ報告はデバッガーでそれ以降の工程がテストエンジニアのように分業するケースもありますが、
少数精鋭の場合には全ての業務をテストエンジニアが兼任する場合もあります。
しかし、そもそも専任のテストエンジニアを置くプロジェクトは比較的少ないと言え、
テスト実行はデバッガー、プログラム修正は開発エンジニアが受け持つ体制が主と言えるでしょう。
混乱しない判断軸 目的と成果物で見る
上記までの話のように「このポジションはここまでやるもの」という境界線はプロジェクトによって異なるため、以下2つを意識すると実務においてのゴール地点が明確になるでしょう。
- 目的:今やるべきことは何か(テスト計画/不具合を見つける/原因を絞る/品質状況を説明する)
- 成果物:次の人が動ける材料は何か(再現手順/切り分け結果/レポート/観点表)
この判断軸で考えられると「デバッグってどこまでが役割?」の境界線が明確になり、
経験が浅くても、会話が噛み合いやすくなります。
品質保証とテストとデバッグの関係が3分で分かる
この見出しでわかること:QAの大枠の中で、テスト/デバッグがどんな位置づけかが分かります。
品質保証は品質を上げる活動全体
品質保証(QA)は、文字どおり品質を守る/上げるための活動全体です。
テストで不具合を見つけるのもQAの一部ですが、それだけではありません。たとえば、上流からこういう動きも入ります。
- 仕様の抜け・矛盾を早めに見つける(仕様レビュー)
- どこを重点的に確認するか決める(リスク整理)
- テスト観点・計画を整えて、品質状況を説明できるようにする
- 不具合の傾向を見て、再発を減らす改善につなげる
つまり、QAは「見つける」だけじゃなく、そもそも出にくくするところまで含むイメージです。
テストとデバッグは現場では混同されやすい
言葉の定義はさておき、現場では「テスト」と「デバッグ」が同じ文脈で使われることがあります。
たとえば「デバッグお願いします」が、実態としては「テスト回してバグ出しして、報告までしてね」という意味だったりします。
ここで覚えておくと楽なのは、こうです。
呼び方が何であれ、求められるのは“次の人が直せる報告”まで出すことが多い。
混乱するのは担当範囲 原因調査や修正まで含むか
混乱の原因はシンプルで、担当範囲が現場で違うからです。
- ある現場:テスト担当が切り分け(条件の比較)まで進めるのが当たり前
- 別の現場:再現確認までで、原因調査や修正は開発側が担当
だからこそ、まず押さえたいのはこのラインです。
再現確認は必須。その先(切り分け/原因の当たり)は、成果物の期待値として合意しておく。

テスト実行の仕事でやること
この見出しでわかること:実務の基本手順と、成果物の質を上げるコツが分かります。
テスト実行の基本手順
テスト実行は、流れを固定するとブレません。
- 仕様や要求を読み、期待結果を言葉にする
- 手順に沿って操作し、結果を記録する
- 期待結果と違えば、不具合として報告する
- 再現確認して、再現率を把握する
- 手順を最短化し、条件を切り分けて報告の質を上げる
現場で「デバッグ」と呼ばれている場合は、4〜5まで含めて期待されることが多いです。
評価されるポイントは、作業量より“次の人がすぐ直せる状態にしているか”です。
観点を増やす基本の考え方
観点が増えると、バグの見つけ方が変わります。まずはこの3つを型として持つのがおすすめです。
- 正常系:想定どおりに動くか
- 異常系:入力ミスやエラー時に破綻しないか
- 境界:上限・下限・ちょうどの値で崩れないか
さらに実務では、環境差を掛け算します。
- 端末差、OS差、ブラウザ差
- 通信(Wi-Fi/モバイル/低速)
- 権限(未ログイン/一般/管理)
- データ量(履歴が多い、画像が多い)
「ただ回す」から「考えて増やす」に寄るほど、任される範囲が増えやすいです。
よくある落とし穴と防ぎ方
テスト実行で多い落とし穴はこのあたりです。
- 期待結果が曖昧なまま進めてしまう
- 報告が長いのに要点が分からない
- 情報が多すぎて、読む側が迷う
防ぎ方は、報告の順番を固定することです。
「要約 → 再現 → 環境 → 期待と実結果 → 証拠 → 補足」に揃えるだけで、修正側の動きが早くなります。
※もう少し具体的な手順が見たい場合はこちら:
デバッグの手順を具体的に知りたい人はこちら
開発工程で見ると役割がはっきりする
この見出しでわかること:「見つける→直す→確認する」の流れで、役割が整理できます。
テストで不具合を見つける
まずテスト担当がやるのは、不具合を見つけて“問題点が明確な形”で残すことです。
最低限、次の3つが揃っていると修正が始まりやすいです。
- 再現手順
- 期待結果と実結果
- 発生環境
この3点セットがあるだけで、修正着手のスピードが上がります。
再現確認と切り分けで修正が進む
次に効くのが、再現確認と切り分けです。
原因を断定する必要はありません。ただ、条件が絞れているほど修正が進みます。
- 起きる条件:端末、OS、設定、通信、データ
- 起きない条件:別端末/別回線などの比較
- どの操作で崩れ始めるか:直前の操作や入力
同じ経験年数でも、「ここまで出せる人」は任され方が変わりやすいです。
修正後は再テストで確認する
修正後は再テストが必須です。
「直ったか(再現しないか)」だけでなく、「周辺が壊れていないか(回帰)」も確認します。QA寄りになるほど、ここまで含めて品質を説明できる状態にしていきます。

成果物で差がつく バグ報告の基本
この見出しでわかること:バグ報告の型を作って、手戻りを減らす方法が分かります。
※テンプレを手元に置きたい場合はこちら:
バグ報告書の書き方テンプレ
バグ報告に最低限入れるべき項目
最低限、これが入っていれば“直せる材料”になります。
- 発生環境(端末/OS/アプリ版/通信など)
- 再現手順(番号付きで最短)
- 期待結果と実結果
- 再現率
- 証拠(スクショ、動画、ログ)
さらに切り分けまでできるなら強いです。
- 起きる条件/起きない条件
- 直前の操作
- エラー文言やログの該当箇所
再現手順が弱いと手戻りが増える
再現手順が弱いと、修正側はまず再現作業から始めるので着手が遅れます。
抜けやすい条件は、だいたいここです。
- アカウント状態(新規、課金済み、権限)
- 端末設定(言語、日時、通知、権限)
- 通信状態(Wi-Fi、モバイル、低速)
- データ量(履歴の多さ、画像の多さ)
「誰がやっても再現する」に近づけるほど、手戻りは減ります。
例 良い報告と悪い報告の差
設定画面でエラーが出ます。直してください。
発生環境:iPhone 14 iOS 17.3、アプリ 2.1.0、Wi-Fi
再現手順:ログイン→マイページ→設定をタップ
期待:設定画面が表示される
実結果:エラー表示後にクラッシュ
再現率:10/10
補足:モバイル回線では再現せず。ログにタイムアウトあり(添付)
良い報告は、原因を言い当てていなくても「修正が進む材料」が揃っています。
まずはこの型をコピペして、毎回の報告を揃えるところから始めるのが近道です。
品質保証で求められる役割とスキル
この見出しでわかること:テスト実行から一段上の役割へ広げる道筋が分かります。
上流から品質を上げるためにやること
QAは「不具合を見つける」だけでなく、「不具合が出にくい状態を作る」動きが増えていきます。具体的にはこんなことです。
- 仕様の抜けや矛盾を先に潰す(仕様レビュー)
- 重要機能のリスクを洗い出す(リスク整理)
- テストの優先度を決める(計画とスケジュール)
- 不具合傾向を見て、再発を減らす改善を提案する
ここはプログラムが書けるかより、整理して伝える力で差が出やすい領域です。
テスト実行から品質保証の役割に広げる方法
広げ方は、現実的にはこの順番が強いです。
- 報告の質を上げる(要約、再現、切り分け)
- 観点を体系化する(正常/異常/境界+環境差)
- 優先度を付けて説明する(影響と再現率)
- 傾向をまとめる(多発機能、原因の傾向)
- 再発防止の提案につなげる(ルール、レビュー、手順の改善)
この流れで伸ばすと、「同じテスト担当」でも任される範囲が変わってきます。
品質保証スペシャリストの詳細についてはこちら:QAエンジニアとは何か
品質保証寄りに伸ばすためのスキルチェックリスト
今の自分がどこまでできているか、ざっくり確認してみてください。
- 仕様を読んで質問点を出せる
- 観点を体系化できる
- 優先度付けと計画ができる
- 傾向をまとめて説明できる
- 再発防止の提案ができる
- 変更の影響範囲を洗い出せる
観点を増やすチェックリストが欲しい場合はこちら:
QAチェックの観点を増やしたい人向けチェックリスト
年収を上げたい人の次アクション
この見出しでわかること:経験別に、次に何をすると条件が上がりやすいかが分かります。

実務1年以上なら案件の相場を先に把握する
実務1年以上あるなら、まずは案件相場を見て基準を作るのが近道です。
同じ経験でも、現場によって「任される範囲」と「単価」が違います。比較してみるだけで、次に伸ばすべきスキルが見えてきます。
相場を見る前に、実績はこのくらいの粒度で一言にしておくと強いです。
- 観点を増やして検出率が上がった
- 切り分けで調査時間を短縮できた
- 報告テンプレを整えて手戻りが減った
未経験や経験浅めは環境選びで伸びが決まる
未経験〜経験浅めは、どの環境で経験を積むかが結果に直結します。
おすすめは、次の条件がある現場です。
- 仕様が読める/レビューがある
- テスト実行だけでなく、観点や計画に触れられる
- QA視点で教えられる人がいる
逆に、作業量だけが求められる現場だと、成果物の型が身につきにくく伸びづらいです。
今日からできる小さな改善 3つ
今日からできる改善はこれだけで十分です。
- 報告の要約を1行で書く
- 再現手順を最短化する
- 起きない条件も書く
この3つだけで成果物が見違えます。任される範囲が増えると、次の環境も選びやすくなります。
環境や案件の探し方をまとめた記事はこちら:
デバッグ経験を活かせる会社や案件の探し方
対象:デバッグ/QA 実務1年以上|まず条件・単価の相場を知りたい人
※無料相談/オンラインOK
対象:IT未経験〜経験浅め|まず適職と進め方を整理したい人
※無料相談/オンラインOK
よくある質問
この見出しでわかること:迷いやすい疑問を短く解消できます。
デバックとデバッグはどっちが正しい
正しい表記は「デバッグ」です。「デバック」は誤字扱いでOK。
デバッグとテストは同じ仕事ですか
現場では同じ文脈で使われることがあり、混同されやすいです。
ただ、担当範囲が現場ごとに違うのが本質なので、目的と成果物(再現手順/切り分け結果など)で合わせるとズレにくくなります。
品質保証とテストはどう違いますか
テストは、品質を確認して見える化する役割。
品質保証(QA)は、テストも含めて品質を上げる活動全体で、仕様レビューやリスク整理、計画づくり、再発防止の改善なども含みます。
テスト実行の経験から品質保証の役割に広げられますか
広げられます。まずは報告の質(要約/再現/切り分け)を上げ、次に観点整理、優先度付け、傾向分析へ広げるのが現実的です。
未経験でも品質保証やテスト職に就けますか
未経験からでも可能です。ポイントは「伸びる環境」を選ぶこと。合わない現場を引くと消耗しやすいので、相談しながら進めるのが安全です。
バグ報告が苦手です。何から直すべきですか
最優先は再現手順の最短化です。次に期待結果と実結果を分け、最後に起きる条件/起きない条件を添えると、一気に改善します。
まとめ
最後に要点をまとめます。
- 正しい表記は「デバッグ」。デバックは誤字として覚えてOK
- 現場では「テスト」と「デバッグ」が同じ文脈で使われることがあり、混同されやすい
- 混乱の原因は担当範囲の差。目的と成果物で合わせるとズレにくい
- バグ報告は「要約→再現→環境→期待と実結果→証拠」の型で手戻りが減る
- テスト実行の経験はQAの土台。観点整理と説明力で任される範囲が広がる
「もう少し条件の良い環境に移りたい」「今の経験でどのくらいの相場なのか知りたい」——そう感じた時が、動きどきです。情報収集だけでも、次の選択がかなり楽になります。
対象:デバッグ/QA 実務1年以上|案件を比較して単価・条件を上げたい人
※無料相談/オンラインOK(条件面の相談は面談で確認)
対象:IT未経験〜経験浅め|未経験OK求人を比較して早めに動きたい人
※無料相談/オンラインOK(紹介可否は面談で確認)



