デスク環境

ゲーム関連の仕事で使うPCって何?職種別にMac / windows等の使用傾向を紹介

ゲームの仕事で使用するPCとは
質問①

ゲーム関連の仕事ではMac、WindowsどちらのPCを主に使っているのですか?

質問②

ゲーム関連の仕事で使うPCの必要スペックはどの程度ですか?

質問②

今後PCの購入を考えているのですが、
ゲームの仕事でも使えるものとなると、どの機種になるのでしょうか

今回はこの点について言及していきます。

こんにちは、転すけ(てんすけ)です。

IT系のフリーランスを10年以上やっています。
デバッグからIT業界に入り、スマホアプリ開発を中心にキャリアアップを重ねてきました。
そのキャリアから培った経験を基に情報を発信しています。

<筆者の主な経歴>
ゲーム業界に憧れがあり、デバッグ業務からIT業界でのキャリアをスタート
↓
コンシューマーゲームのデバッグ
↓
ハードウェア関連のデバッグ
↓
モバイルアプリ関連のデバッグ
↓
QAマネージャー
↓
プランナー

ゲーム関連の仕事で使用するPCの傾向

PCのOS(Mac / Windows)

ゲーム関連の仕事で使われるPCについて、
職種や会社によってややバラつきはあるものの、
昨今は比較的Macの方が多数派という印象があります。

特にスマホゲーム関連の仕事ではMac使用率は高い

そのMacの中でも、ノート型であるMacbookが大多数を占めています。

理由は様々だと思いますが、
以下のようなものが例として挙げられます。

①全社的な統一のため
全社的に使用PCを統一している企業は多くあるが、
その統一を考えた時に、
多種多様なラインナップのwindowsよりも、
Macの方が統一を計りやすい。


②Macでないと使えないツールがあるため
一例として、
スマホゲーム開発でiOSアプリを開発するにあたり必須となるXCodeのようなツールが、macでないと使えないなどの実状がある。
(windowsの場合、他のツールで代用不可能ではないが、特殊な方法であるため無駄な労力を強いられる)


③操作感が優れているため
軽快性の高さや直感的な操作に優れている


④携帯性に優れているため
ミーティング等に参加する際、
自分の席からミーティングルームへPCを持ち運ぶ必要があるケースが多く、
携帯性が良いものが重宝される

昨今ではwindowsでもsurfaceのような性能も携帯性も優れたPCもあるため、
上記の③④についてはそれほどMacに特化する意味合いは薄くなってきたように思えますが、
①②という観点からいうとまだMacが優位であるという理由となると思います。

PCのスペック

必要なPCのスペックは職種によって違いがありますが、
Macの機種で言うと、

・Macbook pro_13インチ

・MacBook Air

というあたりがベースとなります。

スペックについて共通と言える必須事項は以下となります。

RAM:8G

ストレージ:256G

必要RAMについて、
8Gが必須な理由としては、
ゲームの仕事では多くの情報を同時に扱うことがよくあるため、
「多数のファイルを開いた状態」
「ブラウザで多数のウィンドウで多数のタブを開いた状態」
という状態が定常的になっています。

この作業の仕方について、
最低でもRAMが8GはないとPCの動作が重くなってしまい作業に支障をきたすため、
このRAM容量は必要となります。
(場合によっては8Gでも苦しい場合もあるため、16Gが最も望ましいと思います)

必要ストレージについて、
必要なツールのインストールにあたり、
1つのツールで数ギガ~数十ギガという容量を必要とするケースや、
その他必要ファイルが蓄積されていくことによって128G程度ではすぐに容量が圧迫されてしまうことが予想されます。

その為、256G程度は最低限必要となります。

職種別の使用PCの傾向

上記までで、使用PCの共通概念についてはお伝えさせていただきましたが、
ゲームに関わる仕事には様々な職種がある為、
職種によってどういった違いがあるのかについて、以下に記載させていただきます。

※今回は一例としてプランナー/デザイナー/エンジニア/デバッガーというあたりにフォーカスします

プランナー

主に使うPC:特に指定なし(会社の標準PCがMacであればMacを使用する)

プランナーは業務内容的に、PCに高負荷を与えるようなツール等は基本的に使用しません。
その為、上記までで記載したような標準的なスペックのPCを使用することとなります。

デザイナー

主に使うPC:Macbook or iMac 

デザインについてはMacが圧倒的に多数となります。

これは「デザインならmac一択(ツール等の選択肢を考えるとmacに圧倒的に軍配)」という、
一昔前の状況からの流れを汲んでいる部分は一番大きいと思います。

現在はWindowsでも同等程度の使い勝手でデザインは可能となってきていますが、
昔からapple製品でデザインをやってきた人がほとんどである中、
わざわざwindowsに乗り換える意味が薄いという点が一番にあると思います。

また、macユーザーが多い中でwindowsを使うことで、
データのやり取り等の互換性部分で問題が起きる懸念もあります。

これらのことから、
windowsを使うデメリットが大きいという点が、macを使う理由として大きいと思います。

作業についてはMacbookでも可能ですが、
よりスムーズな作業のためにスペックの高いデスクトップ(iMac)を使うケースも多くあります。

エンジニア

主に使うPC:Macbook & Windows(Windowsはデスクトップが多い傾向)

エンジニアについては特殊で、
MacとWindowsを両方確保して同時に使うケースがあります。

(バックエンドでサーバー周りを担当するエンジニアの場合はMacのみで事足りますが、フロントエンドでクライアントに関わるような場合には両方を使う)

また、様々なツールを使うためにPCへの負荷は高くなる為、
PCに求められるスペックも高くなります。

macについては、
Macbookがメインとなりますが、
Mac book pro_16インチのような高スペック機種を使用する傾向にあります。

Windowsについては、
スペック重視でデスクトップのPCを使う事が主となります。

デバッグ

主に使うPC:特に指定なし(会社の標準PCがMacであればMacを使用する)

プランナー同様に、PCに高負荷を与えるようなツールの使用頻度は基本的に低いため、
標準的なスペックのPCを使用することとなります。

ただし、デバッグ業務は他の職種に比べると、
多量の資料やファイルなどを同時に複数閲覧しながら作業をする事が多いため、
場合によってはRAM8Gでは足りずに16Gを使用する場合もあります。

尚、使用するPCのOSについては、
ゲーム会社でデバッグの仕事をしている場合と、
デバッグ専門会社で仕事をしている場合とで少し傾向が異なります。

ゲーム会社で仕事をしている場合には、
会社の標準PCがMacが多い事からMacを使う傾向にありますが、

デバッグ専門会社では、
Windowsを使う事が主となります。

(デバッグ専門会社で開発業務を行うことは稀なので、Macにこだわる必要がないことから基本的にWindowsが選択される事が主です)

今回はゲーム会社で使われているPCの傾向についてお話させていただきました。